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クライストチャーチ通信。

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ヴィクトリア十字勲章 



もうすぐANZACデイですね。
4月25日は第一次大戦時オーストラリア・ニュージーランド連合軍が後に激戦地となった
トルコ・ガリポリ半島に初上陸を果たした日にあたります。
この大戦における戦没者の慰霊はもちろん従軍兵士たちの戦いを記憶するため祝日に制定され
また現在では第二次世界大戦を含むNZ軍が派兵された全ての戦争の戦没者の方々へ追悼の意を
捧げる日として知られており、各地で厳粛なパレードや夜明け前のセレモニーDAWNサービス
が開催されます。

第一次世界大戦ではNZ軍は英国軍のバックアップとして参加したわけですが、常に英国軍の
先鋒打撃兵力として死傷率が最も高い最前線に投入されるという苛烈な役割を担う事となり、
ガリポリの戦闘ではNZ陸軍兵士8556人参加のうち2721人死亡、4752人負傷という
実に90%もの損傷率を受けており、その忠誠心と勇猛果敢さは世界に喧伝されました。
NZの人口は当時109万人、その内男子労働人口の5分の1にあたる12万4千人が派兵、
内死者1万7千人、負傷3万3千人という恐るべき数値が残されています。

世界的にも無名で英国の自治領でしかなかったNZが戦後国際社会における独立した政治単位として
国際連盟に加入した根拠には、多くのANZAC軍兵士達の犠牲があったからに他ありません。
法的な英国からの独立は1947年のウイストミンスター憲章採択まで待たねばなりませんが
本質的には第一次世界大戦を戦い抜いた象徴であるANZACデイこそがこの国の本質的な
建国記念日と考えている人は少なくないと思います。

さてヴィクトリア十字勲章…英国及び英国連邦の軍人で極めて戦功著しい兵士に対し授与される
最高勲章、戦闘での功績に対してのみ授与されるため将兵は対象外、現場戦闘員に対してのみ
贈られる勲章、世界の勲章のうちで最も授章が困難な勲章とされています。
NZでは現在まで21人の授章兵がいますが、その内の一人で第一次世界大戦ベルギーでの対独戦
で活躍したヘンリー・ジェームス・ニコラス軍曹の銅像が追憶の橋のたもとに先日建立されました。
胸にはしっかりとANZACデイの象徴赤いポピーのワッペンが付けられています。

クライストチャーチにも退役軍人の会がありますが、裏口に当たるアーマーストリートには
ヴィクトリアクロスレストランがひっそりと営業しています。
日本人として入るにはちよっと勇気がいるかもしれませんね…25日は胸に誇らしげに勲章を
飾った古強者の方々できっと賑わうことでしょう。(あ)

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